こんにちは!
キャラクターモデルデザイナーの神村です。
かわいいキャラクター衣装の3DCGを作成するとき、フリルは欠かせない装飾です。
今回はスカートの裾につくフリルを作成してみましょう!

よろしくお願いします!
イントロダクション
今回作成するフリルは、モデリングで形状を作成するフリルです。
ゲームではポリゴン数の削減のために、板状のポリゴンにテクスチャで表現する方法もあるのですが……。

線(エッジ)の数が全然違いますね!
テクスチャでの表現は、インナースカートの裾についているフリルや浅めのフリルなどで使用することが多いです。
モデルでの表現では、トゥーンシェーダーでのアウトラインや影が自然になるため、テクスチャ表現とモデル表現を使い分けてフリルを作成しています。
早速、順を追って作ってみましょう!
スカートのベース形状を作ろう
まずは、スカートを作成しましょう!
作成>ポリゴン プリミティブ>円柱
オプションは、以下になります。軸の分割数はひとまず20にしておきます。
円柱をスカートの形状に合わせて変形します。軸の分割数を40まで増やしました。
今回は裾のフリルを作成するため、スカートの形状を作成した後、裾をメッシュの編集>押し出し(Ctrl+E)で作成します。
スケールツールを使用し、Shiftを押しながらでもスマート押し出しでポリゴンを作成することもできます。
ピンク色の箇所がフリルになる部分です。
軸の分割数が40だと作成したい形状には足りなさそうだったので、間にもう1本エッジを足していきます。
メッシュツール>エッジ ループを挿入>複数のエッジ ループ
を使用し、間にクリックでエッジを増やしていきます。
エッジループ数を1にすることで、ワンクリックで半分の位置にエッジを増やすことができます。
挿入したエッジを選択し、メッシュの編集>エッジ フローの編集をおこなうことでスムーズな形状に自動で調整されます。(エッジを選択状態でShift+右マウスからでもエッジ フローの編集を行うことができます。)
フリルの形状を作ろう
フリルの波打ちを作成するために、一定の間隔をあけてフェースを選択します。
今回はフリルのデザインが対称になるように、正面のみ2間隔分あけています。
選択したフェースをメッシュの編集>押し出し(Ctrl+E)で厚みを作成します。
厚みを作成したら、下の部分のフェースを削除します。
削除したら、フリルの波打ち形状になるように頂点を調整します。
頂点を選択し、スケールツールを使用すると全て均一に調整することができます。
波打ちの高い部分と低い部分を表現していきます。

それっぽくなってきました!
形状の調整ができたら、メッシュツール>ターゲット連結ツールを使用し、上面の頂点をスカート部分に連結します。
Mayaのウィンドウ上部にあるシンメトリをオブジェクトXで使用することで、片側を連結すればもう片側も同じように連結されます。
頂点をひとつひとつ連結していくと……フリルの大体の形状が完成しました!
スカートとフリルのつなぎ目にあたる部分をハードエッジにすると、縫い目のようにメリハリをつけることができます。

簡単にフリルができました!
ここからは、波打ちが自然になるようにエッジを増やしていくことになります。
エッジを増やしつつ、波打ちをランダムにしていくことでひらりとしたフリルを表現することができます。
終わりに
いかがだったでしょうか。
フリルを作成する際の参考になれば幸いです。
波打ちの形状や幅を調整するだけでもフリルの印象が大きく変わります。

いっぱいフリルを作れますね!
最後までお読みいただきありがとうございました!